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漱石・賢治・チャイコフスキー [医学・医療・雑感小文]

漱石・賢治・チャイコフスキー

気分障害は、単極性、双極性、大うつ病、双極性障害の四つに分けられる。

単極性は軽いうつ状態、双極性は軽い躁(そう)状態とうつ状態の繰り返し、大うつ病は通常のうつ病だ。

双極性障害(躁うつ病)にはⅠ型とⅡ型がある。

Ⅰ型は通常の躁病とうつ病が交互に現れる。

Ⅱ型は軽い躁状態と通常のうつ病が交互に現れる。

メディアセミナー「双極性障害の理解を増すために」で、国立精神・神経センター武蔵病院の樋口輝彦院長は、躁うつ病の例として宮沢賢治と夏目漱石とチャイコフスキーをあげた。

賢治の「注文の多い料理店」は躁状態が強く反映された作品だが、晩年はうつ状態になった。

漱石の「吾輩は猫である」は軽躁期の作品で、「行人」はうつ状態で書かれた。

チャイコフスキーの「冬の日の幻想」「悲愴(ひそう)」はうつ期の所産で、オペラ「かじやワークラ」は軽躁期に作られた。

精神的に傑出した人の生涯と作品を精神病理学的な観点から研究分析する「病跡学」という学問からみると、そういうことになるそうだ。
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