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「親が死んでも食休み」 [医学・医療・雑感小文]

「親が死んでも食休み」

 食事の後に休みをとることの大切さを説いたことわざだ。

 ある疫学調査によれば、胃がんにかかった人は、同年齢の健康な人に比べて、昼の食休みをとる割合が明らかに低い。

 昼休みをとらず、食後すぐに働き始めると胃がんになりやすいのではないかと考えられている。

 食後すぐに体を動かすと、自律神経の一つで、身体活動を高進させる交感神経が緊張し、心臓・循環器系の働きが促進して、胃などの消化器系の働きは逆に抑制される。

 結果、胃へ流れるはずの血液は筋肉のほうへ流れ、胃液の分泌も少なくなり、消化活動が不活発になる。

 そのためいつまでも食物が胃にもたれることになる。

 もし、仮に食べた物のなかに発がん物質があったとしたら、それが胃に作用する時間が長くなる。

 そして胃粘膜を刺激し、びらん性の変化を起こしやすくするのではないか―と調査をした研究者は言っている。

 昼食に限らず、食後はなるべくゆっくりとくつろいで過ごしたいものだ。

 胃をいたわるために、家族団らんのために......。

 蛇足。

 食欲の秋、もう一つ忘れてはならぬ食のことわざ、

「腹八分に医者いらず」。
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