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私的体験 [医学・医療・雑感小文]

私的体験

私ごとで恐縮。

1999年秋、前立腺がんが発覚したときのPSA値は241だった。

正常値は血液1㍉㍑中4ナノ㌘以下。

4―10は「グレーゾーン」、10―20は「がんの疑い」、20以上は「がんの疑い濃厚」とされる。

それが241!

がんの告知よりも、むしろこのほうにおったまげた。

 しかし月1回、「ゾラデックス」という薬の注射を始めたとたん、54→27→13…と、月ごとに急降下。

治療前のつらい症状(頻尿と切迫尿意)も、最初の注射の数日後には全く消失した。

その後もPSA値はどんどん下がり続けて、2001年1月には0・02と限りなくゼロに近づいた。

「今が底値でしょうか」と言ったら、主治医は笑って、

「そうですね。株なら買いどきですかね」。

ゾラデックスというのは、前立腺がんの栄養になる男性ホルモンの分泌を抑えるLH-RHアゴニスト製剤の一つ。

睾丸(こうがん)摘出と同様の治療効果が得られるので、メディカル・カストレーション(内科的去勢術)と呼ばれる。

いや実によく効いた。
 
だが、それで一件落着といかないのが、がんのがんたるゆえん。

その後のなんやらかんやらは明日━。
  
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