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除去症候群 [医学・医療・雑感小文]

除去症候群

 ステージCと診断された小生の前立腺がんに対して、LH-RHアゴニスト(製品名ゾラデックス)は劇的効果を示した。

 241という驚異的数値だったPSA値が、最初の注射の1カ月後には54、2カ月後には27、三カ月後には13と下がり続けて、15カ月後には0・02と「底値」を記録した。

 だが、それを境にこんどは上昇に転じ、0・05、0・11、0・9、1・8…と小刻みに上がり続けて、2003年2月には3・2になった。

 いったん下がったPSA値が2を超えると転移の可能性が大きくなるという。

 ゾラデックスの注射に加えて、内服薬のホルモン剤と抗がん剤も投与されたが、上昇は止まらない。

 04年3月にはついに10を突破、11を記録した。

 ここで主治医が示した「治療法」が、一切の服薬治療を中断するというもので、それによってPSA値が下がる例が20%あるという話だった。

 で、内服薬を全部止めて、注射だけにして2カ月後の5月、PSA値は一気に0・5に急降下した。

 この現象、内分泌療法除去症候群と呼ばれている。
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