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間欠療法 [医学・医療・雑感小文]

間欠療法

 前立腺がんに対するLH-RHアゴニストなどの内分泌療法は、実によく効く治療法なのだが、2、3年続けていると、効かなくなってくる。

そのとき、使用を止めると、上昇し続けていたPSA値が急降下する例がある。

内分泌療法除去症候群と呼ばれる現象だという。体というのはなんとも不思議なものだと思う。

 この現象を先取りしたかたちの治療法が、間欠ホルモン療法だ。

ある期間、内分泌療法を続けてPSA値が下がったら、いったん治療を中止、PSA値が上昇し始めたら再開する。

長く続けていると薬の効きめが弱くなる。

途中で休みを入れると、薬に対する感受性の高い期間が延長するのでは─という考えだ。

 では、どの段階で中断・再開するのか? 

 具体的目標値は病状により異なる。

 ステージDでは、約9カ月間治療を続けてPSAが4以下になったら中断し、15前後まで上昇したら再開する。

 PSA値が低いほど成績はよい。

 手術後や放射線治療後の再発例では、中断・再開の時期はもっと早くなると、専門医は解説している。

 アンチアンドロゲン除去症候群、内分泌療法除去症候群と呼ばれる現象で、男性ホルモン受容体の遺伝子に突然変異が起こることなどが考えられている。
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