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血圧の諸問題=1(低血圧・高血圧) [医学・医療・雑感小文]

血圧の諸問題(1)

低血圧問題

冬は、高血圧の人にとっては危険な季節だ。

寒冷刺激で血管が収縮すると、高い血圧がさらに高くなるからだ。

一方、低血圧の人は、低過ぎた血圧が上昇するので、むしろ体調がよくなる。

高血圧(最大血圧140mmHg以上─最小血圧90mmHg以上)と、低血圧(最大血圧100mmHg以下)、どちらが問題かといえば、高血圧のほうだ。

医学的に低血圧が問題になるのは、血圧が低いためにさまざまな症状に悩まされたり、低血圧による異常がみられる場合だ。

これといった症状がなく、ただ血圧が慢性的に低いだけなら、とりたてて問題にしなくてもよい。

だが、程度の差はあるものの、なんらかの自覚症状につきまとわれている人が少なくない。

最も苦痛に感じる症状は、めまい、易疲労(疲れやすい)、頭痛、動悸(どうき)、食欲不振、肩こり、不眠など。

寝起きが悪い、耳鳴り、胃もたれ、便秘を訴える人も多く、

「健康状態を気にし過ぎる」のも、低血圧の人の特徴だと専門医は指摘している。

体に気をつけるのは大切なことだが、度が過ぎるとかえってマイナスに働くことがある。

体のことは、体にまかせるぐらいの楽天的な気分を、低血圧の人にはお勧めしたい。

実際、長寿者の多くは低血圧であることが知られている。

わが故郷、屋久島・永田には「がんない千年」なる俚言がある。

「がんない」とは、弱弱しいといった意味。

「贋萎え」の訛語だろうか?

年中、あっちが痛い、こっちが痛いとぶつぶつこぼしていても、けっこう長生きすることを言い当てた名言?だとおもう。

のんびりいくべえ!


高血圧問題

低血圧の人は、体の不調をかこつことが多いが、高血圧の人は、一般に症状の出ないうちは元気旺盛で、活動的な人が多い。

最大血圧が200mmHg前後にも上ると、頭痛、肩こり、めまいなどの症状が出てくる人もあるが、160やそこらでは何の症状もないのが普通だから、つい油断してしまう。それが問題だ。

元気旺盛な活動家タイプなので、いきおい食事なども早食い大食型になりがちで、肥満を招いてしまう。

肥満すると血圧はさらに上がり、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病、痛風などの誘因になる。

高血圧の人はこうした病気によくよく気をつけなければいけない。

半面、高血圧の人は、感染症やがんには強い傾向がみられるという。

例えば結核にかかりにくく、かかっても比較的よい経過をたどることは、よく知られている事実だ。

がんに強いというのは、

1 高血圧は動脈硬化を促進する。

2 動脈硬化の進んだ人は、脳卒中や心臓病になりやすく、がんになるまで長生きしにくい。

3 故に、高血圧はがんに強い、ということのようだ。

いささか科学的根拠に乏しい、あまりうれしくもない三段論法か。
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