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かゆみの医学=2 [医学・医療・雑感小文]

かゆみの三角形

風呂に入ると、かゆみが強くなる。

血管が拡張して、かゆみを引き起こす物質が出るからだ。

熱い湯だとよけい出やすいし、入浴後すぐ布団に入ると、かゆみが強くなる。

少し時間をおいたほうがよい。

かき始めると止まらなくなるのは、神経成長因子(NGF)という物質が表皮から分泌されるからだ。

かゆみの情報を伝える末梢神経は、表皮の下の真皮の中にあるが、かくと、表皮の細胞からNGFが分泌されて、末梢神経が表皮内に入り込んでくるのだという。

かゆいからかくと、真皮の中の末梢神経が呼び寄せられて、表皮内に入る。

さらにかくと、神経への刺激が強くなり、なおさらかゆみが増し、もっとかく。

すると炎症、湿疹がよけいひどくなる。

この悪循環を「かゆみの三角形」というそうだ。

老人性皮膚掻痒症は、基本的にはかゆみだけで、皮膚はカサカサに乾燥して湿疹はないのだが、強いかゆみのためにかき続けていると、皮脂欠乏性湿疹になる。

かかずにかゆみ止めを──。
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