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尿もれ克服の日 [医学・医療・雑感小文]

尿もれ克服の日

2月20日は「尿もれ克服の日」でもあった。

尿もれを克服した元患者の団体「ひまわり会」が、

「女性の4人に1人が尿もれに悩んでいる現状をふまえ、女性の尿もれに関する認識を広く一般に深め、尿もれで悩む女性がゼロになること」を目的として設定した。

220を、ニ、モ(2=two→too)、レ(0)と読む語呂合わせだそう。

ジョンソン・エンド・ジョンソン社がサポートする、女性の健康に関する電話サービス「ウーマンズ・ヘルスパートナー・コールセンター」に寄せられた、1年間の全相談の約31%が「尿もれ」だったという。
尿もれには、腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁がある。

腹圧性尿失禁は、重い物を持ち上げたり、クシャミをしたり、笑ったり……など、おなかに圧力がかかり、膀胱がグッと収縮する瞬間、もれてしまうもので、女性の尿失禁の70~80%は、これ。

最大の原因は、出産だ。

出産のときの産道損傷や骨盤底筋(骨盤内におさまっている子宮、膀胱、膣、尿道、直腸などを支え、尿道をしめている筋肉群)の下垂が、年を重ねるにつれて大きくなるのだという。
──であるなら、それはつまり人間のいのちをつないだ、母なるひとの証し、なのである。

子よ、老いた母の尿もれをあだおろそかに思うなかれ!

笑ったりしたらバチが当たるぞ!

もう一つの切迫性尿失禁は、尿意を感じたとたん尿が漏れそうになり(切迫尿意)、漏らしてしまうもので、排尿を調節する自律神経が狂って、膀胱の異常収縮が誘発されるために起こる。

女性では腹圧性との混合型として10%ぐらい、

男性では、前立腺肥大症や前立腺がんの症状として、ままみられる。じつは当方も体験者。その切ない苦痛は、拙著『「がん」はいい病気』(マキノ出版)に笑述した。

人に知られたくない…、トシのせい…、と一人で悩んでいられるご婦人が多いようだが、尿もれは、適切に対処すればかならず改善される。

尿失禁の専門外来、女性泌尿器科、泌尿器科・婦人科連携のウロギネ外来(Urologie=泌尿器科、Gynecologie=婦人科)を訪ねるとよい。

その前に知りたいことなど、ネットで調べたり、電話でたずねたりするのもよろしいでしょう。

「ウーマンズ・ヘルスパートナー・コールセンター」が、「骨盤臓器脱・尿もれ」に特化した電話相談サービス「ウロギネホットライン(無料)」は、

電話番号=0570-056-922

受付時間=月曜日~金曜日(祝祭日を除く)の午前10時~午後4時。

WEBサイトは、http://www.traube.co.jp/
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