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麦めしの効用(2) [医学・医療・雑感小文]

麦と脂肪

「麦めしに食傷なし」とは、米のめしほどうまくないので、食べ過ぎないということらしい。

「麦三日 米二十日」(麦めしは三日であきる)ということわざもある。

麦めしを食べていると太りにくいのは、食べ過ぎないのも一因だろうが、麦には食物繊維が多く、消化吸収されにくいからでもある。

100㌘当たりの食物繊維量を比べると、玄米3・0㌘、精白米0・5㌘に対して、押し麦は9・6㌘と圧倒的に多い。

この食物繊維が、血中コレステロールの上昇を抑える。

押し麦、白麦、白米を炊飯して粉にし、コレステロール1%を加えて白ネズミに与え、1週間後の血中コレステロール値を測定した実験データを見ると、押し麦群=243㍉㌘、白麦群=307㍉㌘、白米群=449㍉㌘。同様の結果を、人間を対象とした実験で確かめた研究もある。

食物繊維には、非常に強い吸着性があるので、胆汁酸(原料はコレステロール)を吸着して排せつするのが、食物繊維の血中コレステロール低下作用の一因と考えられている。

麦にはビタミンB1も豊富。

「麦めしに脚気なし」なのである。
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