賢く食べて、若返ろう! [医学・医療・雑感小文]
平成養生訓31
賢く食べて、若返ろう!
◎活力年齢
人はだれでも実年齢とは別の年齢をいくつももっています。
精神年齢、肉体年齢、体力年齢、血管年齢、脳年齢、肺年齢、肌年齢……。
田中喜代次・筑波大学大学院人間総合科学研究科教授が提唱するのは、「活力年齢」です。
「活力年齢とは、暦の年齢とは別の、その人がどのくらい元気で・健康で・老化していないかを示す指標です」と、田中教授。
人それぞれの活力年齢は、血圧、コレステロール、血液粘性度(血液サラサラ度)、内臓脂肪、骨密度、筋力などをもとにした、教授作成の計算式によって求められます。
「体力が非常に高くて健康(血圧や血液が正常)な中高年の場合、活力年齢は実年齢よりも15~20歳ぐらい若く算出されます。
反対に体力が非常に低く、かつ基本健康診査などで明らかな異常値が出る場合、活力年齢は暦年齢よりも15~20歳ぐらい多く算出されます」
といっても、活力年齢はけっしていつも同じではありません。
「暦の年齢は誕生日ごとにふえていきますが、活力年齢は、ライフスタイルに応じて変動します。
1年のあいだに若くなったり、逆に年をとったりします」
◎スマートダイエット
教授のグループが開発した「筑波大学式スマートダイエット」を励行すると、「肥満者の活力年齢が3ヵ月で7~8歳若くなる」そうです。
スマートダイエットとは、食事の改善と運動を組み合わせたダイエット法ですが、主眼は食事です。
運動は自分の好きなもの、自分流のものを選べばよいのですが、食事はあらゆる栄養素をバランスよく摂らなければなりません。
それには適正な指針が必要です。
◎4群点数法
筑波大のスマートダイエット教室では、女子栄養大学の香川綾先生創案の「4群点数法」を用います。
1群=牛乳・乳製品、卵。
2群=魚介類、肉類、豆・大豆製品。
3群=野菜、果物、いも、海藻類、きのこ。
4群=穀類、砂糖、油脂、その他。
この四つの食品群のなかから毎食、男性は1群=1点、2群=1~1・5点、3群=1~1・5点、4群=3~4点。女性は1群=1点、2群=1点、3群=1点、4群=2点というように摂取します。1点は80㌔㌍です。
男性は1食あたり7点(560㌔㌍)、1日あたり21点(1680㌔㌍)、女性は1食あたり5点(400㌔㌍)、1日あたり15点(1200㌔㌍)、食べることができます。
4群をバランスよく食べた場合、1日のメニューは、たとえば、こんなふうです。
朝 1群=卵、牛乳。2群=リンゴ、野菜サラダ。4群=トースト1枚。
昼 2群=魚料理(サケ、ブリなど)、3群=ひじきの煮付け、みそ汁。4群=ごはん。
夕 2群=肉料理、豆腐。3群=きのこの炒めもの、みそ汁、みかん。4群=ごはん。
おおよその目安ですが、卵1個は80㌔㌍(つまり1点)、牛乳コップ1杯130㌔㌍、リンゴ半分80㌔㌍、トースト1枚とごはん1杯はほぼ同じで250㌔㌍、みそ汁60㌔㌍、豆腐半丁80㌔㌍、ひじきの煮付け1人前100㌔㌍、ブリ照り焼き(切り身一切れ分)330㌔㌍、肉じゃが一人前530㌔㌍、ステーキ(ひれ肉100㌘)は、脂の多い和牛は230㌔㌍、輸入牛は140㌔㌍です。
しかし、いちいちそんなカロリー計算をしなくてもいい、だれでも今日からすぐできる賢明な食べ方があります。ズバリ腹七分目を守ることです。
◎健やか生活習慣
「一に運動、二に食事、しっかり禁煙、最後に薬」とは、厚生労働省の「健やか生活習慣国民運動」のスローガンですが、
田中教授は、「一に食事管理(適正食)、二、三がなくて、四にしっかり運動と禁煙、五に医療(薬)です」と、勧めています。
実際、スマートダイエット教室では、食事のみの改善でも活力年齢が4.5歳下がったそうです。
「ダイエットと若返り、これが健康維持のカギです」と教授は話していますが、それに上手なサプリの活用を加えると、鬼に金棒ではないでしょうか。
<(株)心美寿有夢のPR誌『絆』32号=2012年11月発行=より再録>
賢く食べて、若返ろう!
◎活力年齢
人はだれでも実年齢とは別の年齢をいくつももっています。
精神年齢、肉体年齢、体力年齢、血管年齢、脳年齢、肺年齢、肌年齢……。
田中喜代次・筑波大学大学院人間総合科学研究科教授が提唱するのは、「活力年齢」です。
「活力年齢とは、暦の年齢とは別の、その人がどのくらい元気で・健康で・老化していないかを示す指標です」と、田中教授。
人それぞれの活力年齢は、血圧、コレステロール、血液粘性度(血液サラサラ度)、内臓脂肪、骨密度、筋力などをもとにした、教授作成の計算式によって求められます。
「体力が非常に高くて健康(血圧や血液が正常)な中高年の場合、活力年齢は実年齢よりも15~20歳ぐらい若く算出されます。
反対に体力が非常に低く、かつ基本健康診査などで明らかな異常値が出る場合、活力年齢は暦年齢よりも15~20歳ぐらい多く算出されます」
といっても、活力年齢はけっしていつも同じではありません。
「暦の年齢は誕生日ごとにふえていきますが、活力年齢は、ライフスタイルに応じて変動します。
1年のあいだに若くなったり、逆に年をとったりします」
◎スマートダイエット
教授のグループが開発した「筑波大学式スマートダイエット」を励行すると、「肥満者の活力年齢が3ヵ月で7~8歳若くなる」そうです。
スマートダイエットとは、食事の改善と運動を組み合わせたダイエット法ですが、主眼は食事です。
運動は自分の好きなもの、自分流のものを選べばよいのですが、食事はあらゆる栄養素をバランスよく摂らなければなりません。
それには適正な指針が必要です。
◎4群点数法
筑波大のスマートダイエット教室では、女子栄養大学の香川綾先生創案の「4群点数法」を用います。
1群=牛乳・乳製品、卵。
2群=魚介類、肉類、豆・大豆製品。
3群=野菜、果物、いも、海藻類、きのこ。
4群=穀類、砂糖、油脂、その他。
この四つの食品群のなかから毎食、男性は1群=1点、2群=1~1・5点、3群=1~1・5点、4群=3~4点。女性は1群=1点、2群=1点、3群=1点、4群=2点というように摂取します。1点は80㌔㌍です。
男性は1食あたり7点(560㌔㌍)、1日あたり21点(1680㌔㌍)、女性は1食あたり5点(400㌔㌍)、1日あたり15点(1200㌔㌍)、食べることができます。
4群をバランスよく食べた場合、1日のメニューは、たとえば、こんなふうです。
朝 1群=卵、牛乳。2群=リンゴ、野菜サラダ。4群=トースト1枚。
昼 2群=魚料理(サケ、ブリなど)、3群=ひじきの煮付け、みそ汁。4群=ごはん。
夕 2群=肉料理、豆腐。3群=きのこの炒めもの、みそ汁、みかん。4群=ごはん。
おおよその目安ですが、卵1個は80㌔㌍(つまり1点)、牛乳コップ1杯130㌔㌍、リンゴ半分80㌔㌍、トースト1枚とごはん1杯はほぼ同じで250㌔㌍、みそ汁60㌔㌍、豆腐半丁80㌔㌍、ひじきの煮付け1人前100㌔㌍、ブリ照り焼き(切り身一切れ分)330㌔㌍、肉じゃが一人前530㌔㌍、ステーキ(ひれ肉100㌘)は、脂の多い和牛は230㌔㌍、輸入牛は140㌔㌍です。
しかし、いちいちそんなカロリー計算をしなくてもいい、だれでも今日からすぐできる賢明な食べ方があります。ズバリ腹七分目を守ることです。
◎健やか生活習慣
「一に運動、二に食事、しっかり禁煙、最後に薬」とは、厚生労働省の「健やか生活習慣国民運動」のスローガンですが、
田中教授は、「一に食事管理(適正食)、二、三がなくて、四にしっかり運動と禁煙、五に医療(薬)です」と、勧めています。
実際、スマートダイエット教室では、食事のみの改善でも活力年齢が4.5歳下がったそうです。
「ダイエットと若返り、これが健康維持のカギです」と教授は話していますが、それに上手なサプリの活用を加えると、鬼に金棒ではないでしょうか。
<(株)心美寿有夢のPR誌『絆』32号=2012年11月発行=より再録>
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