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幸福医術 [医学・医療・雑感小文]

 幸福医術

「妻は夫をいたわりつ、夫は妻に慕いつつ、ころは六月、中のころ、夏とはいえど片田舎、木立の森もいと涼し…ペン、ペン(三味線の音)」

─ご存じ「壺坂(つぼさか)霊験記」の沢市は、谷底に身を投げて目が明いた。

あれは地面に体が衝突したショックで、濁った水晶体がはずれたのだ。

沢市は白内障だった─というメイ説を聞いたことがある。

目をカメラにたとえると、レンズに当たるのが水晶体。

年をとってレンズが濁り、目が見えづらくなるのが、白内障だ。

高齢者にはとても身近な目の病気で、昔は失明する人も多かった。

いまは心配ご無用。

濁った水晶体を取り出し、代わりに眼内レンズ(人工水晶体)を入れると一件落着。

現代日本には霊験あらたかな「壺阪寺」が各地にあって、年間80万~90万件の白内障手術が行われている。

むろん全外科系の中で最多の手術件数だ。

その社会貢献度は計り知れないものがある。

「白内障手術は、多くの人びとを幸せにした、20世紀最大の医療技術の一つ」といわれる。

まったくその通りだと思う。実際にその恩恵を受けた患者の一人として―。

その一部始終は別のブログ「健康1日1話」の「白内障手術記」(1)(2)に詳述しました。
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