小児事故対策 [医学・医療・雑感小文]
親の注意と環境づくりで防ぐ
幼児期から小学生にかけての子どもの死亡原因の第1位は「不慮の事故」だ。
子どもの事故の内容は、年齢によって特徴がある。
多くは親の注意や環境づくりで防ぐことができる。
厚生労働省・健やか親子21推進協議会は、「子どもの事故防止対策」チェック表を作成した。
●1歳6カ月ごろの子への対策。
1 子どもを一人で家や車に残さない。
2 自動車に乗るときは、チャイルドシートを後部座席に取り付けて乗せる。
3 浴槽に水をためたままにしない。
4 医薬品、化粧品、洗剤などは子どもの手の届かないところに置く。
5 たばこや灰皿はいつも手の届かないところに置く。
6 ピーナッツやあめ玉などは手の届かないところに置く。
7 暖房器具(ストーブ・こたつなど)の熱が直接触れないようにする。
8 ポットや炊飯器は子どもの手の届かないところにおく。
9 ベビー用品やおもちゃを購入するときはデザインよりも安全性を重視する。
10 階段には転落防止用の柵(さく)を取り付ける。
●3歳ごろの子への対策。
1~6は1歳6カ月ごろの子への対策と同じ。
7 ストーブやヒーターなどは、安全柵(さく)で囲い、子どもが直接触れないようにする。
8 おはしや歯ブラシなどをくわえたまま走らせない。
9 すべり台やブランコの安全な乗り方を教える。
10 ベランダや窓のそばに踏み台になるものを置かない。
●1~4歳に起こりやすい事故と予防ポイント。
1 転落・転倒(ベランダや階段からの転落)=予防は10─。
2 やけど(炊飯器や加湿器の蒸気にさわる。アイロン、ストーブにさわる。ポット、鍋をひっくり返す)=そうしたものに子どもが触れないようにする。
3 おぼれる(浴槽に落ちる、水遊び)=わずかな水でも残し湯はしない。浴室に外かぎをつける。水遊びの時は目を離さない。
4 誤飲・中毒・窒息(医薬品、化粧品、コイン、豆など)=危険なものは子どもの目にふれない、手の届かない場所に片づける。ピーナッツなど乾いた豆類を食べさせない。
5 交通事故(道路への飛び出し)=手をつないで歩く。
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