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乳ぜり泣く子 [医学・医療・雑感小文]

乳ぜり泣く子 

「このごろ、娘の夜泣きで寝不足気味」と若い父親からメール。

1歳8カ月。乳離れして約1カ月、よく寝る日と寝ない日(朝5時くらいまで)があるという。

夜泣きは、乳児の知恵の発達に伴って起こる。

昼間の刺激がいろいろ多くなると、興奮が夜間に再生されて、泣く。

特に生活リズムが乱されたとき、たとえば旅行、見知らぬ人との接触、環境の変化…。

暑さ寒さも夜泣きの原因になる。

「夜泣きとわかれば心配はいらない。

抱いて軽くたたいてあやしたり、番茶か果汁のような水分を与える。

衣服の着せすぎに注意。

大切なことは親がイライラしないこと。

夜泣きは病気ではなく、そのうち必ず泣かなくなる」

と、小児科医は解説している。

名句がある。

短夜(みじかよ)や乳ぜり泣く児を須可捨焉乎(すてっちまおか)  竹下しづの女

「捨てたいと思うか?」と送信したら、

「まさか! 子どものためなら死んでもいいデス」と返ってきた。

英語のダジャレは照れ隠し。世の親たちの思いもみな同じだろう。

「須可捨焉乎」は愛に裏打ちされた反語なのだ。
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