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EPAとDHA [健康短信]

青魚に豊富に含まれるオメガ3系脂肪酸=EPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)=が、不安症状の軽減に効果的

アジ・イワシ・サンマ・サバなどの青魚に豊富に含まれるオメガ3系脂肪酸=EPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)=が、不安症状の軽減に効果的なことが、国立がん研究センターと台湾の中國醫藥大學研究所の共同研究で明らかになりました。

 詳細は米国医師会雑誌に発表されました。

 またオメガ3系脂肪酸を少なくとも2,000mg摂取した場合、抗不安効果を認めることが示されました。

 効果量:本研究では独立した2群の差についての効果量を表すHedge gを算出しました。

 値の絶対値が大きいほど群間差が大きいことを示します。

 0.2は小さい、0.5は中くらい、0.8は大きい効果と解釈します。

 サンプルサイズの影響を受けず、純粋な効果の大きさを示します。

 95%信頼区間:測定の精度を表すもので、信頼区間が狭ければ狭いほど、測定の精度は高くなります。

 母集団からサンプルを取ってきて、その平均から95%信頼区間を求める、という作業を100回やったときに、95回はその区間の中に母平均が含まれるということを意味します。

 今後は、オメガ3系脂肪酸の摂取量を2,000mg以上に設定し、身体疾患や精神疾患等の臨床診断を抱える人を対象にした大規模な臨床試験を実施することにより、オメガ3系脂肪酸による抗不安効果の検証が期待されます。

 同時に海洋由来のエイコサペンタエン酸とドコサヘキサエン酸、そして植物由来のアルファリノレン酸のいずれが、不安軽減に最も有効であるかを検討する研究が必要です。

 がんサバイバーにおいても、がん再発不安と血中オメガ3系脂肪酸の関連を観察研究で確認することが必要です。

 二者の間に関連が認められることが分かった場合、がんサバイバーにおける最大の満たされないニーズであるがん再発不安軽減を目的にしたオメガ3系脂肪酸による臨床試験を計画し、科学的根拠に基づく機能性食品開発につながることが期待されます。

 同時にオメガ3系脂肪酸の抗不安効果を探るメカニズム研究が進むことも期待されます。

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