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体の中の「毛」 [それ、ウソです]

 それ、ウソです(73)

 体の中の「毛」

 花粉症でくしゃみや鼻水が出るのは、鼻の奥の粘膜に花粉がつくことが原因。粘膜には「絨毛(じゅうもう)」という毛のようなものがびっしり生えていて、花粉などの異物をのどの奥の方へと運んで取り除く働きをしている。(「元気のひけつ つらい花粉症も鼻うがいでスッキリ」=朝日新聞2013年3月2日)

 えっ、絨毛!?  それ、絨毛じゃないだろう?

 絨毛は、胎盤じゃなかったっけ?

 字引き、字引き、わからんときの『広辞苑』。

 じゅうもう【絨毛】小腸の粘膜、胎盤と子宮壁の接触面にみられる指状または樹状の突起。表面積を大にして消化ならびに吸収を容易にする。柔突起。(『広辞苑』第六版)

 ほらネ! でも、これだけじゃもう一つ、ようわからん。説明不十分だよな。

 胎盤は「消化ならびに吸収」とは関係ないんだし─。

 医学用語辞典を見てみよう。

 【絨毛】villus  長さ1mm程度の粘膜表面の突起のこと。人体では胎盤と腸の2種類の絨毛がある。
 胎盤の絨毛は、妊娠を継続させるのに必要なホルモンをつくり、養分を取り込み、胎児の発育とともに大きくなり、胎盤となる。
 腸の絨毛は、小腸の吸収面を広くするためのものであり、その内部にはリンパ管や毛細血管網がよく発達していて、栄養物などが上皮を通じてこれらの毛細管内に入る。(『最新医学用語・薬剤辞典』)
 
 ─というわけである。では、鼻の奥の粘膜に生えている「毛」は?

 「鼻粘膜には、線毛という細かい毛がびっしりと生えています」(『家庭の医学大事典』)。

 そうだ、線毛だった。

 で、上掲の引用文はそのあと、こう続いている。

 「異物を運ぶ速度は、大人で毎分2.5㍉~9㍉。ただ、絨毛が生えておらず異物をどかすまでもっと時間がかかる場所もあるので、その時間を早めることが鼻うがいのねらいだ。」

 ─この文中の「絨毛」も、むろん「線毛」に直さなければいけない。

 鼻粘膜や線毛の機能をもう少し知りたくて、解説本を二、三、拾い読みしてみた。

 こんなようなことらしい。

 鼻から肺までの空気の通路=気道には、独特の清掃装置がある。

 鼻の奥は薄い粘膜(鼻粘膜)でおおわれ、線毛が密生している。

 鼻粘膜の下にある粘液腺や漿液腺(しょうえきせん)からは、たえず微量の粘液や漿液(透明な液)が分泌され、鼻から入った異物を吸着する。

 粘膜にくっついた異物を排除するために出るのが、くしゃみである。

 鼻粘膜に炎症がおこると、粘液腺や漿液腺からの分泌物がふえ、鼻の中にたまったり、外のほうへ流れ出てくる。鼻水だ。

 粘液にとらえられて包まれた異物は、痰になる。

 線毛は、直径1000分の1mm、顕微鏡でしか見えない。気道全体をおおい、1秒間に15回も前後に波打っている。

 この線毛の動きにのって、気管から咽頭へ戻された異物は、痰(たん)として排出されるか、のみ込まれて胃に入る。

 胃に入った異物は強い胃酸にやられて最期をとげる。

 ─というところで、「鼻うがい」。

 上掲記事によれば、「手動式ポンプ」を用い1日2回、鼻を洗うと、くしゃみ、鼻水、鼻づまりが軽くなるという。

 だが「やりすぎると粘膜の絨毛にダメージを与え、花粉を取り除く働きがかえって弱くなる恐れがある」と注意している。(ここも「絨毛」→「線毛」)

「(鼻うがいは)あくまで補助的なもの。まずはマスクや手洗いなど、鼻に花粉を入れない予防策につとめてほしい」と、「鼻うがい」を指導する医師も勧めている。
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脳は時なり [それ、ウソです]

 それ、ウソです(72)

 脳は時なり

 tPAによる治療は、発症から3時間以内に開始しないと有効性が少なく、これを超えると、逆に危険が大きくなってしまいます。(高木誠・東京都済生会中央病院院長。「脳卒中の最新治療」=『壮快』2008年2月号「名医に聞く」)

 tPA(アルテプラーゼ)は、血管に詰まった血の塊(血栓)を溶かし、血流を再開させる「血栓溶解薬」である。

 心筋梗塞、脳梗塞の治療に用いる。

 日本では当初、心筋梗塞に対する使用のみ認可され、脳梗塞にtPAは使えなかった。

 脳梗塞を起こしてもろくなった血管は、血流が再開したさい脳出血を引き起こす危険性がある─という理由だった。

 しかし2005年10月、海外での臨床報告にもとづき、日本でも脳梗塞への使用が認可され、保険適用となった。

 対象は「発症後3時間以内の患者」という条件付きで─。

 そして、さらに4時間半以内の使用でも有効性と安全性が認められた海外での臨床成績を受けて、2012年8月末からは「発症後4時間半以内」に使用時間が延長された。

 だから断るまでもなく、2008年時点での高木先生の言葉は「ウソ」ではない。

「発症後3時間以内のtPA治療でも、36時間以内に脳出血を起こす人が6%あることがわかっています。tPAが〈両刃の剣〉といわれるのはそこなんです」

 上掲の記事で先生はそう話している。

 脳卒中(脳出血、脳梗塞)の「卒中」は、「卒然として中(あた)る」という意味。この病気に襲われたときの特徴的な症状を表したものだろう。

 昔は、脳卒中で倒れた人は絶対に動かしてはいけなかった。

 それが医学的常識だった。いま、脳卒中の治療が成功するかどうかは、いかに早く搬送し、適切な治療を行うかにかかっている。

 むろん脳梗塞のtPA治療も早ければ早いほどよい。

 脳梗塞が起きたときに脳細胞が減っていく速度は、老化の約3万倍、発症から1時間で3.6年を一気に失ってしまうという。

「Brain is time(脳は時なり)」は、アメリカの脳卒中キャンペーンの標語である。

 2000年4月、小渕恵三首相(当時)がぶら下がり(記者の囲み取材)を受けている最中、言葉につまり、異様な間の空く光景がテレビに映し出された。

 その夜、脳梗塞で倒れて約1ヵ月後に亡くなった。

「あれはおそらくTIA(一過性脳虚血発作)。すぐさま適切な治療を受けていたら助かったかもしれない」と専門医は言う。

 TIAとは、脳の血液循環が悪くなり、軽い脳梗塞のような症状が起こるが、たいてい10数分以内(長くても24時間以内)に自然に回復する。

 最も多い症状は、顔面を含む体の片側の運動障害で、脱力(力が抜ける)と半身のしびれ感だ。

 箸をぽとっと落としたり、舌がもつれて言葉が一時的に出なくなったり、片方の視界だけが急に暗くなったりする。

 脳動脈に小さな血栓がつまるが、すぐ溶けて血流が再開するので、スーッとよくなる。一過性の症状だが、安心してはいけない。

 TIAは、脳梗塞の前兆、脳の血管に何らかの病変がありますよ、という警告なのである。

 可及的速やかに専門医(神経内科、循環器内科)を受診し、CT、MRIで病変を突き止め、血液をサラサラにする抗血栓治療を受けなければいけない。

 なお、血液サラサラのサプリメントといえば、一にも二にも「梅肉黒酢」、十数年来の愛用者にして、「血液循環測定」の判定、「あなたの末梢血液循環機能は年齢に比べて非常に良好です」の体験的証言であります。
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涙の勘違い [それ、ウソです]

 それ、ウソです(71) 

 涙の勘違い

 緑内障は視神経が傷ついて視野が狭くなる病気で、日本人の失明原因の1位だ。一般的に涙の排出ルートが詰まり、目の中の圧力(眼圧)が高くなって発症する。(「1分で知る豆医学 目[1]気づきにくい緑内障」=朝日新聞2012年12月25日)

 いえいえ、緑内障と「涙」はなぁーんも関係ありません。

 関係あるのは「房水(ぼうすい)」です。

 房水というのは、血管のない角膜や水晶体などに酸素と栄養を補給する、眼球内を流れる透明な液体である。

 房水は、水晶体を囲む毛様体でつくられ、後房(虹彩の後面)をうるおし、瞳孔を通って前房(虹彩の前面)に入り,虹彩(茶目)の根元と角膜(黒目)が接する部分の「隅角(ぐうかく)」からシュレム管を経て眼球外の血管に排出される。

 毛様体から分泌される房水の量(毎分約3μℓ=100万分ノ3ℓ)と、隅角から流れ出る房水の量が同じなら、眼球内には常に一定量の房水が流れて、一定の圧力(眼圧)が保たれる。

 正常眼圧の値は10~20mmHgである。

 ところが、なんらかの原因によって隅角からの房水の排出が妨げられると、眼圧が上昇し、視神経が障害されて、視野が狭くなり、視力が低下する。

 重症例では角膜がむくんで瞳が緑色に見える。緑内障という名のゆえんである。

 昔は青底翳(あおそこひ)と呼ばれた。

 一口に緑内障といっても、いくつか異なる種類がある。

 大別すると──、

 生まれつき隅角のつくりが不十分なための先天緑内障。

 ほかの目の病気や全身の病気、外傷、ステロイド剤の使い過ぎなどによる続発緑内障。

 原因不明の原発緑内障(緑内障の大半はこれ)──の三つ。

 続発と原発は、隅角がふさがってしまう「閉塞隅角緑内障」と、隅角はふさがってはいないが、フィルターが目詰まりしたような状態になる「開放隅角緑内障」に分かれる。

 急性タイプの閉塞隅角緑内障は、せき止められた房水の作用で眼圧が急激に上昇し、激しい頭痛、目の痛み、悪心(おしん)、嘔吐に襲われ、視力がたちまち低下する。

 眼科疾患のなかの超緊急のエマージェンシーである。

 開放隅角緑内障は、房水が排出されにくくなるため、眼圧がじわじわ上がり、視野がだんだん狭くなる。

 瞳の色はもちろん、痛みや充血といった症状も全くなしに進行する。

 気づいたときは失明寸前という人が、とても多い。

 そこで、緑内障の早期発見のためには定期的な眼圧検査が不可欠─といわれたが、それは昔の話。

 近年、眼圧は正常範囲にありながら、開放隅角緑内障と同じ変化が起こってくる「正常眼圧緑内障」があることがわかった。

 しかも日本人の緑内障では、それが約70%を占めるというのだから、厄介だ。

 眼圧検査だけでは緑内障は発見できない。

 視神経に異常がないかを調べる眼底検査が必要だ。

 しかし、高血圧や糖尿病など生活習慣病による変化を調べるための眼底の広い範囲を撮る眼底写真ではダメ。

 視神経がクローズアップされた写真でなければいけない。

 緑内障が始まるのは老眼が進む時期と重なる。

 老眼鏡を替えるたびに、眼科で眼鏡の処方箋を作ってもらい、併せて眼圧と眼底の検査も受けるというのはどうでしょう。

 発見が早いほど効果的に病気の進行を防ぐことができる。

 なお、上掲引用文のいう「涙の排出ルートが詰ま」る病気は、涙道狭窄・閉塞症である。

 涙腺でつくられて流れでた涙は、目全体に広がり、目頭にある涙点という孔から涙小管→涙嚢(るいのう)→鼻涙管(びるいかん)を通って、鼻に排出される。

 涙小管や鼻涙管が狭くなったり、ふさがったりして、涙が流れていかないため、たえず目がうるみ、涙があふれてくる。

 治療法はいくつかあり、わりあい簡単に治せる。
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『広辞苑』の誤解 [それ、ウソです]

 それ、ウソです(70)

 『広辞苑』の誤解

 【帝王切開術】(Kaiserschnittドイツ)(ラテン語からドイツ語に訳された時、切りきざむの意のシーザーが帝王のシーザーに取り違えられた名称であるが、シーザーがこの手術により生まれたという俗説もある)=『広辞苑』第一版(1955年発行)。

 妊婦の腹部を切開して胎児を取り出す手術を意味するラテン語の「切る」を「帝王」と誤訳した。

 そのドイツ語が日本の医学用語のもとになった。

 ─という「帝王切開」の誤訳を指摘する説は、わりあい早くから広く知られているが、本当はそうではない。

 「取り違え」たのは、ドイツではなくて日本であることが、いまではわかっている。

 その話の前に、まず『広辞苑』の第二版以後の記載をたどってみよう。

 【帝王切開術】(Kaiserschnittドイツ)(ラテン語sectio caesareaをドイツ語に訳した時、「切る」の意のcaesareaを帝王の意にとったための誤訳。カエサル〈Caesar〉がこの手術により生まれたからというのは俗説)=第二版(69年発行)。

 【帝王切開】(中世の俗説に惑わされて、ラテン語sectio caesareaのcaesareaを「切る」の意でなく、カエサル(帝王)の意と誤解し、それをKaiserschnittドイツと直訳したもの)=第三版(83年発行)。

 第三版以後は「帝王切開術」から「術」の字がとれて、第四版(91年発行)は、第三版と全く同じ記述の末尾に「という」の三文字がくっついている。

「中世の俗説」が、第一版・第二版の言うカエサル(シーザーは英語読み)の出生にまつわる俗説を指すのは言うまでもない。

 ラテン語sectio caesarea(セクチオ カエサリア=ラテン語の発音はローマ字読みでよいそうだ)のsectioもcaesareaも「切る。切り分ける」という意味なので、sectio caesareaは「切って分ける」。
 意訳すれば「切開分娩」だろう。

 古代ローマでは、妊娠末期の母親が死に瀕したとき、胎児を助けるためにこの手術(死後帝王切開)が行われた。

 また、死亡した妊婦を埋葬するさい、腹部を切開して胎児を取り出した。

 法律でそう定められていたというが、カエサルはそのどちらでもなかった。

 そのことは母アウレリアに宛てた、中年期のカエサルの手紙の記録が残っていることでも明らかだ。

 話を戻そう。

 ラテン語sectio caesareaがドイツ語に訳されてKaiserschnittとなったのは、caesareaをCaesarと取り違えたための誤訳である。

 日本の現代医学はドイツ医学の移入から始まったから、Kaiserschnittを直訳して「帝王切開」という用語ができた。

 ─というのが、『広辞苑』などが指摘してきた通説だが、それはウソである。

 カエサル(Caesar)が「皇帝」を意味するようになったのは後世のことで、もともとはcaesareaから派生した「分家」という意味だった。

 なので、カエサルのフルネーム=ガイウス・ユリウス・カエサルは、「ユリウス家(ローマの名門氏族)の分家のガイウス」ということになる。

 つまり、caesarea →Caesar→Kaiserで、Kaiserschnittは、ラテン語のsectio caesareaをそのままドイツ語に移しかえただけなのである。誤訳などはしていない。

 「中世の俗説に惑わされ」たのは、ドイツではなくて日本だったのだ。

 なお、『広辞苑』第五版(98年発行)からは如上の誤訳説が削除されて、単に、

【帝王切開】母体の腹壁および子宮壁を切開して胎児をとり出す手術。胎児の産道通過が困難で、自然分娩が期待できない時に行う。─とだけある。
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「風」の誤解 [それ、ウソです]

 それ、ウソです(69)  

 「風」の誤解

 問 痛い風と書いて、痛風といいますね。これはどういう意味なんでしょうか。
 答 読んで字の如く、この病気になると、風がサッと当たるだけでも痛いのです。(西岡久寿樹 痛風=『病気とからだの読本』1=暮しの手帖社)

 風が当たるだけても痛いから痛風、あるいは、風が吹いても痛いから痛風。

 これはまあ、じつによく耳にする俗説で、もっともらしいけど、ウソである。

 『広辞苑』を見てみると、「風」の語義は、第一義の「空気の流れ。気流。特に、肌で感じるもの」のほか、「なりゆき。形勢。風向き」「ならわし。風習」など、いくつかに分かれるが、その一つに「風の病」がある。

 風の病とは、「①邪気にあたって受けるという病気。②神経系統の病気、すなわち頭痛・骨節疼痛などの俗称。③感冒」である。

 漢和辞典『字源』の「風」の項には、<○手足、又身体の一部がしびれて自由ならざる病。「中─」「大─」○かぜひき(感冒)「─邪」>とある。

 おわかりのように、痛風の「風」は、中風や風邪の「風」と同じように「病気」のこと(骨の関節が痛む病気という意味)で、空気の「風」とは関係ない。

 しかし、痛風治療でも名医として知られる人(西岡久寿樹先生は、東京女子医大教授、聖マリアンナ医大教授・難病治療センター長を経て、現在は東京医大医学総合研究所所長)でさえ誤用するほど、「風が当たるだけでも痛い」説は一般に流布している。

 じゃ、風が当たらなければ痛くないのか、と突っ込みたくなるが、風にも当てないようにそっとしていても激烈に痛むのが痛風発作である。

 痛風のもとは血液中に尿酸という物質がふえる「高尿酸血症」。

 ふえ過ぎた尿酸が主に足の親指(血流の末端で体温が低い)の関節内に結晶をつくり、炎症が生じ、激痛発作が起こる。

 尿酸の正常値は血液1㌥㍑あたり7㍉㌘以下、7以上だと高尿酸血症と診断され、9を超えると尿酸値を下げる薬が処方される。

 高尿酸血症の原因は、尿酸が体内で過剰に作られるか、または体外への排出が滞るため。

 尿酸は、細胞の中の核酸や、体のエネルギー源となる物質(ATP)などに含まれるプリン体が、分解されてできる。

 動物はみなプリン体をもっているし、植物の中にもプリン体はある。

 だからプリン体の多い食物(レバー、マイワシ干物、イサキ白子、干しシイタケなど)をどっさり食べると、尿酸値が上がる。

 だがそういう食物を一切シャットアウトしても、尿酸値は1ぐらいしか下がらない。

 体の中で作られる尿酸の量のほうがずっと多いからだ。

 要は、これはいけない、あれはいけない、と神経質に制限するのではなく、食べ過ぎないようにすればよい。

 酒の飲み過ぎも禁物。

 アルコールには尿酸値を上げる作用があるからだ。

 日本酒なら1合、ビールなら500㍉㍑1缶、ウイスキーならダブル1杯まで。

 そして、水を飲むこと。

 尿の量がへると、尿酸の排出が低下する。1日2㍑は飲もう。

 激しい運動(乳酸が多くつくられ、尿酸の排出を抑制する)は避け、ウォーキングのような軽い運動を日常の習慣にする。

 ストレスの解消も大切、ストレスがかかるとアドレナリンなどの“ストレスホルモン”が出て尿酸値を上げる。

 以上のセルフケアをきちんと行えば、痛風発作は防げる。痛風は「明るい病気」である。

 夏は痛風の好発シーズン。

 汗をかき尿量がへる×ビールをどっさり飲む=尿酸値上昇という悪条件が重なるからだ。

 ご用心ください。
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タマネギの食べ方 [それ、ウソです]

 それ、ウソです(68)

 タマネギの食べ方

 毎朝、タマネギをスライスして一五分間、空気にさらしてからしょうゆとマヨネーズをかけて食べてる。
 これで血圧が下がった。八○%の人に効果あるらしい。
 空気にさらさないといけない。
 水で洗ってもダメ。
 空気にさらすと酵素が発生して何かいいことが起こるんだ。(椎名誠著『どーしてこんなにうまいんだあ!』=マキノ出版刊)

 テストステロンを保つにはどうしたらいいか。上げるにはどうしたらいいか。
 ──略──
 食べ物で最近注目されているのは、タマネギです。
 タマネギなどネギ類に含まれる含硫アミノ酸が、テストステロンの合成を誘導すると考えられています。
 ただ、タマネギの中には、切って時間がたつと、含硫アミノ酸を分解してしまう酵素があります。
 切ってすぐ加熱するか、生で食べるのがいいでしょう。(「名医に聞く LOH症候群 堀江重郎・順天堂大学大学院医学研究科泌尿器外科学教授」=雑誌『壮快』2011年6月号)

 椎名さんは、「スライスして一五分間、空気にさらさないといけない」と言っている。

 堀江教授は、「切ってすぐ加熱するか、生で食べるのがいい」と言っている。

 どちらが正しいのか?

 どちらが「それ、ウソ」なのか?

 その前に─、

 タマネギで血圧が下がるというのは本当か?

 テストステロン、LOH症候群とはなにか? について─。

 作家の椎名誠さんの「ひどいときは上が200で下が100なんてこともあった」高血圧が、毎朝かならずオニオンスライスを食べる「タマネギバリバリ健康法」で下がり、安定した体験談は、『週刊文春』の連載エッセイ「風まかせ赤マント」でも語られている。(同誌2011年6月23日号)

 テストステロンは、いわゆる男性ホルモンだが、年をとるのにつれてだんだん減ってくる。

 そのためにいろいろな精神・身体症状が起こるのが、LOH症候群である。

 LOHは、Late Onset Hypogonadismの略。

 加齢による男性性腺機能低下という意味で、ひらたくいえば「男の更年期障害」である。

 日本泌尿器科学会と日本メンズヘルス医学会が合同で作成した「LOH症候群診療の手引き」によると、血液中のテストステロン値が1㍉㍑中8.5ピコ㌘(1ピコ㌘=1兆分の1㌘)以下で、不安、イライラ、うつ、不眠、集中力や記憶力の低下、筋力低下、筋肉痛、疲労倦怠感、ほてり、発汗、頭痛、めまい、耳鳴り、頻尿、性機能低下(ED)といった心身両面の症状がみられる場合、LOH症候群と診断される。

 堀江教授はこの診療ガイドライン(指針)作成委員の一人だった。

 教授の言うように、タマネギに多く含まれる含硫アミノ酸はテストステロンを効果的にふやすが、包丁で切ると酵素アリナーゼが働いて含硫アミノ酸を分解してしまう。

 半面、切って室温に放置しておくと、成分間の化学反応で、ニオイ物質のトリスルフィド類やセパエン類が生成される。

 これらは血小板凝集抑制作用(血液サラサラ作用)や記憶障害改善作用を促し、抗酸化力にすぐれている。

 椎名さんの言うように「いいことが起こる」。

 つまりテストステロン増加作用は切ってすぐのほうが大きく、血液サラサラ効果は切ってしばらく放置したほうが大きい。

 堀江説、椎名説、どちらも「それ、ホント」なのだ。

 両方の効果を得るには、「タマネギの鬼皮を取り除いて丸ごと、電子レンジで約2分間加熱し、酵素アリナーゼを破壊するとよい」と“タマネギ博士”の西村弘行・元東海大学副学長は勧めている。
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歯を死なせるな! [それ、ウソです]

 それ、ウソです(67)

 歯を死なせるな!

 五十歳を過ぎると身体の各部に不具合が生じてきます。
 視力や聴力が衰える。
 歯も、歯医者に言わせると、五十年しかもたないようにできているといいます。(五木寛之「幸福な最期」を選ぶ力=『週刊文春』=2013年1月3日・10日新年特大号)


 どこの「歯医者」さんだろう? その先生、半世紀遅れていると言わねばなるまい。

 歯はきちんとケアすれば一生もつことを、いまの歯医者さんならとっくにご存じのはずであるから─。

 人が歯を失う原因のおよそ90%は虫歯と歯周病だ。

 虫歯と歯周病を防げば、ほとんどすべての歯はけっして死なない。

 歯にくっついた食べ物のカスに細菌が繁殖したものを、歯垢(プラーク)というが、虫歯も歯周病もそこから始まる。

 口の中は温度37℃、湿度100%、そのうえ朝昼晩(おまけに間食)食物が入ってくる、細菌が棲息するのに絶好の環境である。

 その多種類無数の細菌のなかのミュータンス連鎖球菌というヤツが、いわゆる虫歯菌だ。

 こいつは砂糖が大好きで、歯垢(しこう)の中の糖やでんぶんを分解して酸をつくりだし、歯の表面のエナメル質(人体で最も硬い組織)や象牙質を溶かしていく。虫歯の始まりである。

 一方、歯周病は、歯垢の中の主としてバクテロイデス・ジンジバリスという細菌が、歯茎に侵入し、炎症を起こす歯肉炎から始まる。

 つまり歯垢を歯や歯茎(はぐき)から取り除けば、虫歯にも歯周病にもならずにすむわけだ。

 それには一にも二にも歯みがき。げに、歯ブラシこそ歯の病気の妙薬なり、である。

 ─と、話はいやにカンタンに終るみたいだが、そうは問屋がおろしてくれない。

 細菌の集団が、菌体の周りに粘り気をもつ糊状物質のバリアをつくった状態を、バイオフィルム(生物膜)という。

 身近なところでは流しの排水口などのぬるぬる、あれがバイオフィルムだ。

 歯垢もバイオフィルムの一種(初期段階)である。

 多くの人が毎日朝晩、歯みがきしているにもかかわらず、虫歯や歯周病になるのは、歯の隙間や裏側などに残った歯垢がバイオフィルムに変わり、歯みがきでは除去できないからだ。

 バイオフィルムは、唾液(だえき)や血液の中のカルシウム、リン酸と結合して歯石をつくり、口臭の原因ともなる。

 口の中のバイオフィルムを殲滅(せんめつ)するには、殺菌力のある洗口液でもってクチュクチュッとやればよい。

 90秒後にはほとんどのバイオフィルムが死滅するという。

 それでもしぶとく生き残ったヤツや歯石の除去は、とても素人の手には負えない。

 3ヵ月に1度、歯医者さんに行き、きちんと処置してもらうのが唯一最良の方法で、そうすれば虫歯も歯周病も確実に防げる。

 虫歯も歯周病も単に口の中だけの病気ではない。

 その影響は全身に波及し、さまざまな病気のもとになる。

 口の中の細菌が血液中に入り込むと、血管の壁にくっついて炎症を起こし、動脈硬化を促進し、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)や脳卒中につながる。

 歯周病がある人は糖尿病になりやすく、糖尿病がある人は歯周病になりやすいこともわかっている。

 ところで、6月の「歯と口の健康週間」を前に、「人生の最後に食べたいものは?」と、60歳以上の男女312人に聞いたサンスター調査の第1位は「まぐろのにぎり寿司」だが、それは「現状の歯と歯茎」で選んだ場合で、「歯と歯茎が健康な状態に戻った」場合の第1位は「厚切りのステーキ」だった。

 いつでもステーキが食える歯と財布を持ちたいと思う。
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眠って生きよう! [それ、ウソです]

 それ、ウソです(66)  

 眠って生きよう!

 だれだって毎日、寝ます。
 「寝ないと死ぬ」とよくいいますが、私は寝ないで死んだ人を見たことはありません。
 だって、それほどヒトはかならず寝ますからね。(養老孟司「養老先生のさかさま人間学」=毎日新聞2013年3月5日朝刊)

 養老先生ご自身は「寝ないで死んだ人を見たこと」がなく、生理学的事実としては「ヒトはかならず寝」るものであるのだろう。

 だが、しかし、世の中には、寝ないで=寝ることができず=死ぬ人がたくさんいる。

 人間社会の苛酷な現実は、学者先生の常識のようには甘くない。

 養老先生も「過労死}はご存じだろう。

 それこそが「寝ることができなかった」人の最悪の結末にほかならない。

 過労死─。正式な病名ではない。

 1970年代の初めから「勤労者の急死」を研究してきた、上畑鉄之丞・国立公衆衛生院成人病室長(当時)の造語である。

 いまでは「KAROSHI」として外国でも通用している。

『広辞苑』にも1991年の第四版から収載されていて、

「過度な仕事が原因の労働者の死亡。一九八○年代後半から一般化した語。」とある。

 発病から死亡までが24時間以内の病死を「突然死(英語ではサドンデス)」というが、過労死は、その原因が過労(蓄積疲労=翌日に持ち越される疲労)であること、発症から死亡までを24時間以内に限定しないこと。また、死亡に限らず、重度障害者としての生存者を含む点で、突然死と区別される。

 突然死の原因の大半は心筋梗塞と脳卒中だが、その背景にも過労の例が少なからずあるのではないか。

 労働医学では、1日の労働時間が10時間を超えると、職業性疲労を増し、慢性的な蓄積疲労を強めるとされている。

 その状態が続いていると1日ごとに心身のエントロピー(不可逆的な劣化現象)が増大し、その究極に過労死が待ち受けている。

 話は急に小さくなるが、小生は自分でもあきれるくらい仕事がのろい。

 おまけに怠けぐせもついている。

 したがって、シメキリという魔物にしばしば追われることになり、いよいよ切羽詰まると、おちおち昼寝などしていられない。

 狭苦しい仕事部屋で、もたもたパソコン労働をやっていると半徹夜になって、家の者から「あまり無理しないで…」などと言われたりもする。

 しかし思うに、人間、生きているということは、無理をするということではないのか。

 まったく何の無理もしないで生きていくなんて、よほどの「鈍感力」の達人でなければできぬ相談だろう。

 仕事には無理がつきものだと思う。

 とはいえ、むろんそれにも限度はある。

 無理に無理を重ねることを続けていると、体をこわし、その先にはすでに見たように致命的結末の過労死がひかえている。

「過労死は自己管理の問題」と言った人がいるそうだが、極言すればそのとおりだ。

 そのとおりではあるが、自己管理もへったくれもない状況の中で働いている─働かざるを得ない人があるのも、事実である。

 過労死を防ぐために勤労者本人ができることは、疲れたら休む、特に睡眠を十分とる、この一事につきる。

 繰り返すが、過労死すなわち睡眠不足(睡眠欠乏)死にほかならない。

 疲れたら休もう!

 勇気を出して休もう!

 毎日少なくとも6時間は眠ろう。

 仕事を「死ごと」にしてはならない。
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「腰痛常識」が変わった! [それ、ウソです]

 それ、ウソです(65) 

 「腰痛の常識」が変わった!

 腰痛の大半は背骨に関係しているもので、非常に強く痛む急性期と、鈍い痛みが長くつづく慢性期の二つに分けられます。
 治療法の方針は、急性期にはなるべく背骨に負担をかけないこと。
 ですから、患者さんによく申し上げるのです。「死んだつもりで寝ていなさい」と。(「日本名医列島44 腰痛・肩こりを体操で治す名医 石田肇・日本医大整形外科教授」=『壮快』1982年9月号)  

 なんと大昔の記事を引っ張り出してきたものだと呆れる向きもあるだろうが、これがごく近年までえんえんと信じられてきた整形外科の「常識」であった。

 ドイツ人が「魔女の一撃(ヘキセンシュス)」と呼ぶぎっくり腰などの急性腰痛は、一撃をくらったとたん、動けなくなる。

 痛みが治まるまではひたすら安静を保つよう指導された。

 ところが、安静期間が長くなるほど治りが遅くなり、再発を招きやすく、腰痛が慢性化することがわかって、いまは「動ける範囲内で動く」が世界の常識になっている。

 日本整形外科学会と日本腰痛学会が5年がかりでまとめた『腰痛診療ガイドライン2012』にも、「急性腰痛は、痛みがなくなるまで安静にするのではなく、できるだけ早く体を動かす」とある。

 なぜ、安静がよくないのか? 

「大きな理由の一つとして<髄核>のずれが考えられます」と、関東労災病院勤労者筋・骨格系疾患研究センター長の松平浩先生。

 背骨は30個以上の短い骨(椎骨=ついこつ)のつながりで、椎骨と椎骨の間には薄い円盤状の椎間板がはさまっている。

 椎間板の中央には、ゼリー状の髄核があり、それを線維輪という硬い組織が囲んでいる。

 髄核の特徴は移動しやすいことなので、パソコン作業などで長時間前かがみの姿勢を続けると、髄核が椎間板の後ろ側に向かってずれてくる。

 一方、長時間の立ち仕事などでは髄核は椎間板の前側に向かってずれる。

 ぎっくり腰も、くしゃみや重い物を持ち上げるといった急な動作によって、髄核がずれて起こる。

 髄核が大きくずれて線維輪が傷つくと、線維輪には神経の末端が接しているため、激痛が生じる。

 髄核がよりいっそう大きくずれて、線維輪を突破して外に飛び出した状態が、椎間板ヘルニアだ。

 ぎっくり腰や慢性腰痛の場合、椎間板ヘルニアほど髄核は大きくずれてない。

 適切に体を動かせば元の位置に戻すことができる。

 痛いからといって安静を保ちすぎると、髄核のずれが元に戻りにくくなり、痛みが慢性化し、新たに線維輪が傷ついて強い痛みが再発する。

 髄核のずれを戻すには、腰を反らすか、かがめるシンプルな体操が効果的。

 髄核が後ろ側にずれた前かがみの作業などのあとは、足を軽く開き、上体をゆっくり反らす。

 息を吐きながら1~2回、繰り返す。

 髄核が前側にずれた長時間の立ち仕事のあとなどは、イスに腰かけ、足を肩幅より広めに開き、ゆっくり背中を丸める。

 これも息を吐きながら1~2回繰り返す。

 歯みがきになぞらえて「腰みがき」と名づけた、このシンプル体操を日常の習慣にすれば、腰痛の予防・改善効果が得られる。

 腰痛の8割以上は原因不明、心配し過ぎるとかえって悪化しやすい。

 しかし、がん、骨折、ヘルニアなど原因のある腰痛は、早く見つけて元の病気を治さなければいけない。

 自分の腰痛はどちらかの見分け方、ぎっくり腰や慢性腰痛を自分で治す方法など、松平浩著『「腰痛持ち」をやめる本』(マキノ出版)は、最新の調査研究に基づく最良のガイドブックだ。
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肝炎ワクチン早とちり [それ、ウソです]

 それ、ウソです(64)

 肝炎ワクチン早とちり

 B型肝炎は、20年前から母子感染の予防として赤ちゃんにワクチンを打って大成功したので、若い方の感染者はいません。
 一方で、欧米からの新しいB型肝炎が日本で流行し始めています。性交渉で感染します。
 これを防ごうと、国民にワクチンを打つことが来年度から始まります。(「ウイルス肝炎と肝がんの理解のための市民公開講座」=朝日新聞2011年9月18日)

 はて、一口に「国民」といっても老若男女1億2800万人もいるわけで、当方もその1人だが、「性交渉」なんてモノにはまったく関係ない(関係なくなった、または無関心な)男ないし女もたくさんいるのである。

 いったい、「来年度」からはどのような人たちに、どのように、「ワクチンを打つ」のだろう? 不思議に思っていたら、4日後の9月22日の紙面に下のような訂正記事が掲載された。

 訂 正  18日付「ウイルス肝炎と肝がんの理解のための市民公開講座」の特集記事で、「国民に(B型肝炎の)ワクチンを打つことが来年度から始まります」とあるのは、「ワクチンの接種は、医療機関で任意で受けることができます」の誤りでした。訂正します。
 行政によるB型肝炎ワクチンの接種はまだ検討段階でした。

 疑問氷解─というところで、肝炎・肝がんの話。

 毎年、3万人を超える人が、肝がんで亡くなっている。肝がんの原因の約80%はC型肝炎、約15%はB型肝炎、残りの約5%が酒その他である。

 B型、C型、どちらの肝炎ウイルスも血液を通じて感染する。

 主な感染ルートは、母子感染、セックス、針治療、タトウー(入れ墨)、血液製剤、血液透析、ピアスの穴あけ、注射器の使い回しなど。

 B型肝炎は、かつては母子感染と集団予防接種での注射器の使い回しによる感染が圧倒的に多かった。いまそれはなくなった。

 C型肝炎は、血液製剤や輸血などによって広がった。

 こちらもいまはゼロ。ピアスやタトウーなどで起こる例が多い。

 感染者数は、B型が約110万~140万人、C型が約190万~230万人と推定されている。国内最大級の感染症だ。

 慢性肝炎はほとんど症状がないが(あってもだるさなど軽微)、およそ40%が肝硬変へ進み、肝硬変の80%が肝がんを発症する。

 ウイルスに感染してから発がんまでは20~30年。

 このあいだにしっかり手を打つこと。日本の肝炎・肝がんの治療成績は断トツの世界1位である。

 まずは血液検査で感染しているかどうかを知る。感染している場合、インターフェロンなど抗ウイルス治療を受ける。

 アルコールがよくないのは常識だが、もう一つ、鉄分の摂取にも気をつけよう。

 肝臓には鉄がたまりやすく、鉄は酸化するときラジカル(不安定な状態の原子や分子。活性酸素など)をつくり、肝炎を悪化させる。

 さて、ウイルス、性交渉、ワクチン─で、忘れてならないのは子宮頸がん、だ。

 子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)は、性交渉で感染する。

 多くの人は感染しても免疫によってウイルスは消えるが、感染が持続すると子宮頸がんになる。

 子宮頸がんは「予防できるがん」だ。「自分も心配だけど、将来娘も心配」というお母さん、しきゅう、検診を!
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