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水は命なり [医学・医療・雑感小文]

水は命なり

あるところで『水六訓』という額が掲示されてあるのを見た。

「あらゆる生物に生命力を与えるは水なり」という一条ではじまり、最後は「水を心とすることが、平和と健康と長寿の妙薬である」と結ばれていた。

だれの言葉かは知らないが、まさに水はあらゆる生物に生命を与えるものだ。

水がなければ命はない。

太陽系の中で地球だけに生物が存在するのは、地球が唯一、水のある惑星だからだ。

人類のルーツに当たる生物は、海で発生した。

海から陸に上がるときに、その母なる海の水を体内に包み込んできた。

それが人の体の水分だ。

体の中の水分すなわち体液の量は、赤ちゃんは体重の約80%、成人男性では約60%、女性では約55%だ。

女性は男性よりも体に脂肪が多いので、そのぶん水分の割合が少なくなる。

この体内の水分は、年をとるにつれてしだいに減ってきて、老人では体重の50%以下になる。

で、「老化とは乾燥の過程である」などといわれる。

人間の一生は、80%から50%まで、30%の水分を喪失する過程でもあるか。

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