エダマーミー [医学・医療・雑感小文]
エダマーミー
飲み干せしビールの泡の口笑ふ 星野立子
ビールは、一年中飲まれる通年性飲料だが、ビールの季節といえば断然、夏だ。
そしてビールのつまみに欠かせないのが、枝豆だ。
だからビール同様、枝豆も夏の季語だろうと思っていた。
が、手元の俳句歳時記3冊のうち2冊では「秋の部」に収められている。
「莢(さや)ごと青々と茹(ゆ)でて名月に供えるので<月見豆>とも言われている」
というのが、山本健吉『新俳句歳時記』の解説だ。
枝豆や雨の厨(くりや)に届けあり 富安風生
一方、「夏の部」に収録した新潮社編『俳諧歳時記』は、
「ビールや酒のつき出しによく出され、莢を出た豆は青い玉のように美しい。爽(さわ)やかな初夏の味覚豊かである」という。
客散りて枝豆の殻なまなまと 小坂順子
ともあれ、ビールと枝豆。
夏の夕べの名コンビは、単に味覚的相性がいいだけではなく、栄養面でも多くの機能性成分の相乗作用で、さまざまな効果が期待できるという。
とりわけ更年期障害の諸症状を緩和し、骨粗しょう症や動脈硬化を防ぐ素晴らしさには、アメリカ人もビックリ。 > 「エダマーミー」と呼ばれ、愛されているそうだ。
飲み干せしビールの泡の口笑ふ 星野立子
ビールは、一年中飲まれる通年性飲料だが、ビールの季節といえば断然、夏だ。
そしてビールのつまみに欠かせないのが、枝豆だ。
だからビール同様、枝豆も夏の季語だろうと思っていた。
が、手元の俳句歳時記3冊のうち2冊では「秋の部」に収められている。
「莢(さや)ごと青々と茹(ゆ)でて名月に供えるので<月見豆>とも言われている」
というのが、山本健吉『新俳句歳時記』の解説だ。
枝豆や雨の厨(くりや)に届けあり 富安風生
一方、「夏の部」に収録した新潮社編『俳諧歳時記』は、
「ビールや酒のつき出しによく出され、莢を出た豆は青い玉のように美しい。爽(さわ)やかな初夏の味覚豊かである」という。
客散りて枝豆の殻なまなまと 小坂順子
ともあれ、ビールと枝豆。
夏の夕べの名コンビは、単に味覚的相性がいいだけではなく、栄養面でも多くの機能性成分の相乗作用で、さまざまな効果が期待できるという。
とりわけ更年期障害の諸症状を緩和し、骨粗しょう症や動脈硬化を防ぐ素晴らしさには、アメリカ人もビックリ。 > 「エダマーミー」と呼ばれ、愛されているそうだ。
トマト娘 [医学・医療・雑感小文]
トマト娘
トマトをたくさん食べるとがんを予防できるか?
それには「信頼できる根拠はない」とFDA(米食品医薬品局)は発表した。
ちょっとガッカリしたが、しかし、まったく効果がないと断定しているわけではない。
とりわけ、前立腺がんについては「予防効果を示す限定的な根拠がある」というのだから、「前立腺世代」のお父さんは、心がけてトマトを食べるとよろしいのではないか。
トマトの抗酸化作用は、赤色色素のリコピンによるものだ。
リコピンの量は、日陰よりも日なたに育ったトマトに多く、味もよい。
リタイア・ファマー(定年退職後の農夫)の友人が丹精したトマトが感動的にうまかったのには、ちゃんと理由があったわけだ。
リコピンは、油に溶けやすく、熱に安定なので、効率よく摂取するには油でいためたり、調理すると吸収が良くなるという。
だからといって、毎度、油いためでは肥満が心配だし、本当にうまいトマトは生に限る。
余談だが、アメリカの俗語では、「トマト」は若くてピチピチした女性のことだそうだ。
トマトをたくさん食べるとがんを予防できるか?
それには「信頼できる根拠はない」とFDA(米食品医薬品局)は発表した。
ちょっとガッカリしたが、しかし、まったく効果がないと断定しているわけではない。
とりわけ、前立腺がんについては「予防効果を示す限定的な根拠がある」というのだから、「前立腺世代」のお父さんは、心がけてトマトを食べるとよろしいのではないか。
トマトの抗酸化作用は、赤色色素のリコピンによるものだ。
リコピンの量は、日陰よりも日なたに育ったトマトに多く、味もよい。
リタイア・ファマー(定年退職後の農夫)の友人が丹精したトマトが感動的にうまかったのには、ちゃんと理由があったわけだ。
リコピンは、油に溶けやすく、熱に安定なので、効率よく摂取するには油でいためたり、調理すると吸収が良くなるという。
だからといって、毎度、油いためでは肥満が心配だし、本当にうまいトマトは生に限る。
余談だが、アメリカの俗語では、「トマト」は若くてピチピチした女性のことだそうだ。