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ヨーグルトは心臓にも効く? [医学・医療・雑感小文]

ヨーグルトが心血管疾患リスクを低下

ヨーグルトの摂取量が多いほど、高血圧の男性と女性の心血管疾患のリスクが低下する傾向があることが、7万人以上を対象とした調査で明らかになった。

ヨーグルトを食べると、糖尿病のリスクが低下することもわかっている。

高血圧は、心筋梗塞や心不全などの心血管疾患の主要な危険因子だ。

世界の10億人が高血圧であると予測されており、効果的な心血管疾患の予防策が求められている。

これまでの研究で、ヨーグルトなどの乳製品を食べることで、高血圧、2型糖尿病などを予防・改善でき、インスリンの効きが悪くなるインスリン抵抗性を改善できることが示されている。

これらは心血管疾患の危険因子であり、ヨーグルトを食べることで心血管疾患を予防できる可能性があることが、7万人以上を対象とした調査で明らかになった。

ボストン大学医学部予防疫学部のジャスティン ブレンディア医師はこう話している。

「高血圧の男性と女性を30年以上追跡した大規模な研究で、ヨーグルトが心臓の健康の維持に役立つことが分かりました。

食物繊維が豊富に含まれる野菜や果物、全粒穀物とともに、ヨーグルトを食べることが勧められます」

ヨーグルトが女性の心筋梗塞リスクを30%減少、男性では19%減少

研究チームは、米国で実施されている大規模調査である「看護師健康研究」(Nurses' Health Study)に参加した5万5,898人の女性(30~55歳)と、
「医療従事者追跡研究」(Health Professionals Follow-up Study)に参加した1万8,232人の男性(40~75歳)のデータを解析した。

研究の参加者は、61項目の食事についての質問票に回答し、心筋梗塞や脳卒中などの発症や、血行再建術などの治療歴について報告した。

期間中に3,300人の女性と2,148人の男性が、これらの疾患と診断されたり治療を受けた。

解析した結果、ヨーグルトの摂取量が増えると、高血圧のある人で、心筋梗塞のリスクが女性では30%減少し、男性では19%減少することが分かった。

女性では、ヨーグルトを食べることで、血行再建術の手術を受ける割合が16%低下した。

さらにどちらのグループでも、週2回以上のヨーグルトを食べている人は、追跡期間中に主要な冠動脈性心疾患や脳卒中を発症するリスクが20%減少した。

「ヨーグルトなどの乳製品が健康に良いことは多くの研究で指摘されています。

今回の研究で、ヨーグルトを長期間食べ続けると、心血管疾患のリスクを低下できることが示されました」と、ブレンディア医師。

明日は糖尿病とヨーグルト効果について─。
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