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「24時間病」は国民病 [医療小文]

 日本人の約4~5人の1人が何らかの睡眠問題(不眠症状、強い眠気)を抱えている。

 20人に1人(65歳以上では8人に1人)が睡眠薬を必要としている。

 背景には、高齢化、心理社会的ストレスがある。

 放置すると、うつ、糖尿病、高血圧など深刻な心身の問題が生じる。

「もはや睡眠障害は国民病です」と、国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所の三島和夫・精神生理研究部部長は話した。

 不眠症状は下のような四つの種類に分類される。

 ●入眠障害(睡眠開始の障害=寝つきが悪い) 就床後、入眠(寝入る)までの時間が延長して(一般的に30分~1時間以上)、寝つきが悪くなる状態。

 ●中途覚醒(睡眠維持の障害=途中で目覚める) いったん入眠した後、翌朝起床するまでの間に何度も目が覚める状態。加齢に伴い増加する。

 ●早朝覚醒(睡眠維持の障害=早く目覚める) 本人が望む時刻、あるいは通常の起床時刻の2時間以上前に目が覚めてしまい、その後再入眠できない状態。

 ●熟眠障害(非回復性睡眠=回復感欠如。寝た気がしない・疲れがとれない) 睡眠時間は十分であるにもかかわらず、ぐっすり眠れた、または深く眠れたという感覚が得られない状態。

 このような不眠症(睡眠困難)のために日中も疲労、倦怠、集中困難、抑うつ、不安、眠気、頭痛、消化器症状など心身の機能障害が起こる。

「不眠症は、夜だけの問題ではない。24時間病なのです」
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