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脳とホルモン [医学・医療・雑感小文]

 脳とホルモン

 更年期障害の最も多い症状は、ほてり、のぼせ、発汗だと教科書には書いてある。

 だが、慶応大学病院の更年期外来の受診者519人に聞いたアンケートの結果は、首や肩がこる(82%)、眼が疲れる(75%)、もの忘れが多い(74%)が三大症状で、顔がほてるは8位、汗をかくは9位、のぼせるは18位だった。

 一方、夜眠っても目をさましやすい、くよくよし、憂うつになることが多い、興奮しやすく、イライラすることが多い、いつも不安感があるといった精神症状の訴えが、10位前後にずらりと並んでいる。

 こうした更年期のうつ症状は、うつ病とは違う。

 したがって抗うつ剤を用いてもあまり効果がない。

 ホルモン剤がよく効くそうだ。

 女性ホルモンのエストロゲンは、脳神経に対して保護作用、修復を促進する作用、栄養的な作用をする。
 
だからホルモン補充療法(HRT)は、もの忘れにも効くし、アルツハイマー病の予防にもなるといわれる。

「閉経後、早い時期からのHRTは、記憶機能の維持に一定の効果がある」と専門家は指摘している。
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