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悲しい誤解 [医学・医療・雑感小文]

 悲しい誤解

 主婦A子さん(37)は、子宮がん検診を受けたところ陽性で、精密検査によって早期の子宮頸(けい)がんと診断された。

 インターネットで調べて、子宮頸がんはヒトパピローマウイルス(HPV)が原因と知った。

 自分には身に覚えがない。

 夫からうつされたと思うと、悔しく、恥ずかしく、怒りは憎しみに変わった。

 子宮頸がんをこのように受け止めてしまう人が少なくないと、産婦人科領域の腫瘍(しゅよう)専門医、宮城悦子・横浜市立大化学療法センター長が、メディアセミナーで話した。

「子宮頸がんの99%はHPVが原因です。

 このウイルスは、ありふれた常在ウイルスで、正常女性の10~30%は保有しています。

 性交渉での一過性感染はあって当たり前で、感染した人の9割は自然治癒し、治癒しない人の1~3割が前がん状態となり、さらにその1割が子宮頸がんへと進展します。

 夫や彼氏が悪いのではなく、自分自身の免疫力も関与しているのだと理解してほしいと思います」 ということだった。
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