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なぜ女性と酒は相性が悪いのか? [医学・医療・雑感小文]

女性と酒

脂肪肝や肝炎を起こしながら、それでも酒を飲み続けると、しまいには肝硬変になる。

アルコール性肝硬変の人が、過去にどれくらい飲んだかを調べたデータの平均値は、男性はアルコール換算で1㌧(1000㌔㌘)、女性はその半分だ。

アルコール換算1㌧といえば、日本酒だと、毎日1升酒を飲んで約12年、5合だったら20数年かかる計算だという。

B型肝炎やC型肝炎の人が同じように飲んでいると、酒だけなら20年かかるところが、10年とか8年といった短い期間で肝硬変に進んでしまう。

一方、女性は、男性の半分の飲酒量、飲酒期間で肝硬変を起こしている。

肝硬変のみならずアルコール性膵(すい)炎やアルコール依存症(アルコール中毒)も、やはり男性の半分くらいで起こってくるといわれる。

なぜ女性と酒は相性が悪いのか。

アルコールを分解する酵素の活性が、女性ホルモンによって阻害されるためらしい。

女性ホルモンは、生理前期、排卵前期に働きが盛んになる。

その時期のお酒には特に気をつけてください。
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酒と肝臓 [医学・医療・雑感小文]

1升酒、3日=脂肪肝

花見の季節。

「酒なくて何の己が桜かな」

─花には酒がつきものだが、酒には肝臓病がつきもの、なんてことにならないようにしたい。

肝臓に対して、アルコールはどんな害を及ぼすか。

1日3合以上の酒を長期間飲み続けていると、ある割合で肝臓の病気が起こってくる。

大まかにいって脂肪肝、アルコール性脂肪性肝炎(ASH=アッシュ)、肝線維症、肝硬変の4段階だ。

いちばん軽いのが、肝臓に脂肪がたまる脂肪肝。

1升酒を2、3日も続けるとまず100%脂肪肝ができる。

しかし肝臓がひどく侵されたわけではないから、酒を止めれば治る。

脂肪肝の症状は、多少だるい程度で、無症状の人も多い。

だが脂肪がたまって大きくなった肝臓は、手で触ると分かるし、超音波の画像にもはっきり映る。

GOT、GPTなど血液中の酵素の量をみる肝機能検査でも大体の見当はつく。

それでもアルコール換算で60㌘(ビール大瓶3本か酒3合、またはウイスキーダブル3杯)以上の酒を毎日飲み続けていると、やがてアルコール性肝硬変になる例が多い。

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個食の常備品 [医学・医療・雑感小文]

春は独り者が増える季節だ。

進学、就職、転勤その他……家族と離れ一人暮らしを始めて早速、直面するのは、自分で自分の食事の算段をしなければならないということだ。

これは人によっては意外に面倒で気の重い仕事だ。

何でもいいから何かを食うだけでも厄介なのに、エイヨウやらカロリーやら考えねばならぬとなると、ますます厄介だ。

 自炊の才能がある人は別だが、カップめんに熱湯を注いで3分間待つことぐらいしかできない不器用・無精人間は、ぜひ自室に卵と粉ミルクを常備すべきだ。

卵は、多くの栄養素をほぼ完全に近いバランスでもっている。

不足しているのはビタミンCくらいだ。

粉ミルクもこれだけ飲んで赤ちゃんが育つのだから完全食品だ。

一人暮らしの若者は、半数以上が朝食抜きで貧血、疲労、食欲不振、便秘などの症状を訴える人が多い。

朝、ゆで卵1個か粉ミルク1杯でもいい。

毎日続けると、若い体だ、めきめき元気になるだろう。

卵は冷蔵庫で10日はもつ。

粉ミルクは涼しい場所で1カ月。冷蔵庫には入れないこと。
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袋の味症候群 [医学・医療・雑感小文]

個食と孤食が非行の一因

東京都予防医学協会が行っている「貧血検診」によると、女子中・高生の約15%が貧血の一歩手前の「潜在性鉄欠乏」だという。

「潜在性鉄欠乏をほっておけば重症化する。

体が急成長し、生理が始まる思春期は、本人が気づかないうちに貧血が進行しているケースがある。

極端なダイエットや偏食も一因と考えられる」

と、調査に当たった小児科医は指摘している。

男子生徒には貧血はまれだったが、脂質異常症状態がかなりみられた。

コンビニで若者たちの食品の買い方を観察した検診医は、

「カップめんと菓子パン、清涼飲料水と菓子パン、おにぎりとアイスクリームといった具合に、栄養素の必要量やバランスは全く頭にないように見えた」となげいている。

学生や若いサラリーマンなど一人暮らしの「個食」でまず問題になるのが、ファストフードとレトルト食品─まな板を使わない、おふくろの味ならぬ「袋の味」による栄養障害だ。

ビタミンB1やC、カルシウムが不足し、だるい、眠い、根気がなくなる。

加工食品からは、製造過程でカルシウム、マグネシウム、カリウム、鉄、亜鉛などのミネラルが失われやすい。

体内にこうしたミネラルが不足すると、貧血、骨粗しょう症、味覚障害などさまざまな健康被害が生じる。

カルシウムが不足すると、イライラしたり、怒りっぽくなったり、神経質になったり、集中力が低下する。

また、インスタント食品などの添加物のリン酸やタール系色素(スナック菓子にも多く含まれている)は脳にも悪影響を及ぼし、子どもがキレる原因になるといわれる。

「袋の味」は体だけではなく、心も壊すようなのだ。

もう一つ、キレる子どもをつくる要因として、学校現場の教師や心理学者、栄養学者などの専門家が指摘しているのは、「朝食抜き」と子どもが独りぼっちで食べる「孤食」だ。

「朝食も作ってくれない親は、自分に愛情がないのではないか」とか「家がつまらない」といった感情のアンバランスを引き起こす。

ある少年院の法務教官は、朝食抜きと孤食が、少年非行の大きな一因だと言っている。
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個の予防学 [医学・医療・雑感小文]

未病を見つける生活医学

健康で長生きするためには、平生、病気の予防を心がけなければならない。

病気の予防には、チフスやコレラといった感染症の予防と、脳卒中や心臓病など生活習慣病の予防とがある。

感染症が病原菌の駆除が中心の「集団の予防学」であるのに対して、生活習慣病は人それぞれの体質や生活環境に合わせた「個の予防学」になる。

個の予防学は、現在は健康なのだから、その方法は、通院治療ではなく、日常の生活(食事、運動、休養)と、必要なら薬局で求める保健薬(ビタミン剤など)、サプリメントといったものになる。

日常の生活全般が予防の対象となるわけだから、新しい医学の分野の開発が必要で、これを「生活医学」と呼ぶことにしようと提唱したのは、奥田拓道・熊本県立大教授(愛媛大名誉教授)である。

奥田教授は、この考えに立って、「未病(まだ発症していない病気を表す漢方用語)研究会を」設立。

食品や生薬に含まれる有効成分、はり灸(きゅう)の効果などの研究を進めている。

黒砂糖や黒酢など、身近な食材の中の機能性物質を明らかにしている。
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夫婦げんかのルール [医学・医療・雑感小文]

 厳守三原則

ストレスの解消法の一つに「打ち明け」ということがある。

胸中の思いをだれかに打ち明けるだけでも、心が晴れる。

若いころは、親兄弟にも話せないような悩みを、親しい友人に聞いてもらって、苦悩から解放されることがある。

年をとると、その打ち明けの最も主な相手が配偶者になる。

独居の老人にはその相手がいない。

吐き出されぬままのストレスが胸の中にたまり、それが心身の劣化につながっていく。

孤独な高齢者に老年性うつ病が多くみられるのはよく知られている。

この老年の孤独地獄を解消するために夫婦という一組の男女はあるのではないか、とさえ思われる。

とはいえ、家庭の天気図にも晴れの日もあれば雨の日もある。

一つ屋根の下に暮らしていれば、ときに感情的衝突が発生するのは自然の成り行きだ。

心得るべきは、夫婦げんかにもルールがあるということ。

故齋藤茂太先生が挙げた三原則は、

①過去のキズにふれてはならない

②他人と比較して批判してはならない

③親兄弟や親類のことを引き合いに出してはならない─だった。
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夫婦の会話 [医学・医療・雑感小文]

お茶の水女子大学の研究グループが行った「夫婦の満足度調査」によると、定年後の生活では当然、夫婦が一緒に過ごす時間がふえ、夫婦そろっての外出や会話の機会もふえるが、そうした生活の変化のなかで夫婦の会話が多いほど満足度が高いという、これまた当然の結果が出ている。

けだし会話の量こそ、夫婦仲を測定する最も正確なバロメーターといえるだろう。

老いては子よりも夫あるいは妻であり、充実した老後生活を送るためには、夫婦の会話が決め手となる。

楽しい会話のある夫婦は、心が満たされるばかりでなく、頭もぼけないし、体も元気になる。

いきいきとした言葉のやりとりが頭脳を刺激し、体の働きを活性化するからで、医学的にも確かな説明のつくことだろう

「仲よきことは美しきかな」とは、よく知られた武者小路実篤の美しい名言だが、夫婦仲のよさは心身の健康にとっても不可欠の要因、「仲よきことは健やかなり」である。

夫婦円満は心身の健康の重要なカギ、円満夫婦は健康夫婦だ。  

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タンポポサラダ [医学・医療・雑感小文]

「枯れ芝の間から雑草が芽を出している。タンポポも混じる。新芽は実に美味なのだ。フランス風にサラダで食べてみるか」

 ─リハビリ中だったころの故野坂昭如氏が、談話構成「七転び八起き」(毎日新聞)でそう話していた。

タンポポには在来種とヨーロッパ原産の西洋タンポポがある。

首都圏の住宅地でみられるのは、ほとんど後者。

明治時代、アメリカ人女性がサラダで食べるために持ち込んだのが繁殖したらしい。

サラダは、生野菜でつくる「サラド・サンプル」と、ゆでたり煮たりした野菜を主体とする「サラド・コンポーゼ」に大別されるそうだ。

野菜の食べ方は、生のまま、ゆでる、いためる、煮る、煮汁を飲むなどさまざま。

どの食べ方が最もよいか一概には言えないが、ゆでた野菜は胃に優しい。

ゆでサラダは〝胃弱民族〟の日本人向きの野菜の食べ方といえる。

ゆでると野菜のうま味がよく出るが、ゆで過ぎると味も落ち、栄養成分も失われる。

ポイントはさっとゆでること。

野坂さん宅のフランス風タンポポサラダは、生だろうか、ゆでたのだろうか。
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ヨモギの薬効 [医学・医療・雑感小文]

蓬(よもぎ)萌(も)ゆ 憶良旅人(おくらたびと)に亦(また)吾に   竹下しづの女

ヨモギは昔から日本人が最も愛好してきた野草だ。

ヨモギを詠んだ歌は万葉集や古今和歌集の中にいくつも探しだすことができる。

山上憶良も大伴旅人も早春の野にヨモギを摘み、ヨモギもちを食べたのだろう。

ヨモギは、草もちの材料としてだけでなく、薬用植物としても優れている。

お灸(きゅう)に使うモグサはヨモギの葉から作られるが、漢方では艾葉(がいよう)といい、止血、補血、鎮痛などの効能があるとされる。

ちょっとした傷はヨモギの葉をもんで張れば治る。

排便のたびに便器が真っ赤になるほどの切れ痔(じ)が、ヨモギ茶を飲み、その茶がらをよくしぼって薄いガーゼに包み、患部に当てていたら、1カ月ほどで出血が止まった症例があるそうだ。

これらはヨモギの葉緑素の効果と考えられるという。

ヨモギの葉緑素は、ほかのいろいろな緑葉植物の葉緑素に比べて効果が強力で、体内に入って速やかに作用する特徴を持っているそうだ。
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ブタ&ヨモギ&脂肪 [医学・医療・雑感小文]

ブタのえさにヨモギを混ぜると、肉が格段にうまくなるという話を聞いた。

肉の水分が少なく固くしまって、ヨモギを与えなかったブタと比べると、脂肪の厚さが平均して2%薄く、脂肪の融点(固体が液体になり始める温度)が6度も低かった。

脂肪の中の不飽和脂肪酸が増えたためらしい。

脂肪は、脂肪酸とグリセリンの結合体だが、バターやラードのような常温で固形の脂肪には飽和脂肪酸が多い。

一方、常温で液体の植物油には不飽和脂肪酸が多い。

ブタのラードも不飽和脂肪酸が多くなると、そのぶん溶けやすく、融点が低くなったわけだ。

ヨモギのエサの効果で、ブタは脂身が少なく、肉の味がよくなった。

ブタと一緒にしてはいけないが、ヨモギ葉のお茶を飲み続けてすっきりやせた女性がいるとも聞いた。

人気のウーロン茶には脂肪の吸収を抑制する作用があるが、ヨモギ茶は余分な脂肪を分解して体外に排せつする。

韓国では「やせるお茶」として常用されているそうだ。

無理なダイエットをしなくても自然にやせられると、漢方の専門医はいう。
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